最新バージョン 0.86 は 2006/11/13 にリリースされました。

Rubiscoの紹介

Rubiscoは、Mac OS X上のCocoaアプリケーションにおいて、ウインドウの操作性・視認性を向上させる幾つかの拡張機能を提供する、InputManagerプラグインです。現在Rubiscoに実装されている機能は主に4つあります。

Rubiscoの主な機能:

(1) ウインドウの移動・リサイズをキーボード操作によって行うキーボード・コントロール機能

(2) ウインドウをタイトルバーのみの表示に切り替えるFold / Spread機能

(3) ウインドウの位置とサイズを、あらかじめ設定しておいた状態に復元する、SnapBack機能

(4) よく使用する特定のウインドウをいつでもメイン領域に呼び出す、マークアップ機能。


プレビュー動画:
ウインドウの移動・リサイズ(1.0MB) マークアップ機能(2.5MB)
半透明化・Fold / Spread機能(4.3MB) AssistMenu機能(1.0MB)
SnapBack機能(2.7MB)

(1) のキーボード・コントロール機能により、アプリケーション・ウインドウの移動やリサイズといった操作を、キーボード入力で行えるようになります。Windowsでは同様のウインドウ操作を「Altキー + スペースキー」の入力によってモードを切り替えるようにして開始しますが、Rubiscoではこの操作を、指定したキーの組み合わせを入力する事でダイレクトに反映します。また、ディスプレイ・サイズの大きなスクリーンをお使いの場合には、「移動」の他に「ジャンプ」を組み合わせる事で、素早くウインドウを移動させる事ができるでしょう。

当初、Rubisco開発チームがこのソフトウェアのゴールとして目指していたのは(1)の機能の実現のみであり、以下に続く(2)~(4)の諸機能は、後から思いつきで付け加えられたものである、と断言しておきます。


(2) のFold / Spread機能は、Mac OS 9におけるウインドウシェード機能に倣って実装された、アプリケーション・ウインドウの格納方法のひとつです。開発チームの意図に反して、いつの間にかRubiscoの顔のようになった憎たらしい機能であると言えます。
 "Fold"を行う事で、対象ウインドウの概観はタイトルバーのみを残した状態に変更され、(お好みの設定に応じて)横幅も縮小されます。この"Foldウインドウ"は、もちろんそのままマウスでドラッグして位置を変える事ができますし、本来表示されていたウインドウ・コンテンツのプレビュー画像を縮小表示したり(バージョン0.7以降で実装予定)、フローティング表示に切り替えて常に目の届く場所に置いておく事もできます。


 (3)は、アプリケーションの使用している全てのウインドウの配置と大きさを一時的に記録しておき、ウインドウを閉じるか、アプリケーションを終了するまでであれば、いつでも記録しておいた状態に戻す事のできる機能です。
 サブウインドウを開いてそこにあるテキストを参照しながら、メインウインドウで別のテキストを書く。そして時にはメインウインドウを最大化して使いたい、といった場合に便利かもしれません。作り終えてから気づいたのですが、この機能はあまり使い道がありません。


(4) のマークアップ機能は、あるアプリケーションにおいて、特定の単一ウインドウをメイン・ウインドウと位置づけ、他のウインドウをサブ・ウインドウとして位置づけるような作業に向いています。SnapBack機能と同様、あらかじめ任意のウインドウひとつを「マークアップ・ウインドウ」として設定しておき、必要に応じてそのウインドウを中央の領域に呼び出す事ができます。SnapBack機能と似ているもうひとつの点は、当機能も、2、3回で飽きて使わなくなる傾向にある事でしょう。


対応アプリケーション

Rubiscoに対応しているアプリケーション:

Mail、テキストエディット、Safari、iChat、iMovie、iPhoto, iDVD、iWeb、GarageBand、QuickTimePlayer 7.0、ターミナル、その他のCocoaアプリケーション

Rubiscoに対応していないアプリケーション:

Finder、iTunes、Firefox、Carbon Emacs、その他のCarbonアプリケーションと、Classicアプリケーション、Javaアプリケーション

※Rubiscoのキーボードショートカットが、アプリケーションが本来持っているキーボードショートカットと重複する場合、Rubisco側の設定は無効となり、期待する操作をキーボード入力で行う事はできません。この問題は「システム環境設定」の「キーボード」を開き、別のキーの組み合わせを設定する事で回避できます。
 ※最近の機種をお使いの方は、Rubiscoにおいて "Fold / Spread" 機能に割り当てられている「コマンドキー + エスケープキー」の組み合わせが、OS標準のFrontRowの呼び出しと重複していますので、注意してください。


セットアップ

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、作成されたRubiscoフォルダを、そのまま以下の場所にコピーします。

あなただけがRubiscoを使用する場合:

ホーム/ライブラリ/InputManagers フォルダの中

お使いのコンピュータのユーザ全員がRubiscoを使用する場合:

/システム/ライブラリ/InputManagers フォルダの中

ライブラリフォルダの中にInputManagersフォルダが存在しない場合は、ご自身で用意して下さい。

Rubiscoをアンインストールするには、上記InputManagersフォルダの中に置いたRubisco フォルダをゴミ箱に捨て、西北西の方角に向かって塩をまいてください。


使い方

Rubiscのインストールが終わったら、目的のCocoaアプリケーションを起動します。既にアプリケーションを起動している場合は、一度終了して頂く必要があります。また、Rubiscoが対応しているのはCocoaアプリケーションのみである点に注意して下さい。この点を忘れて「あーのー、コイツぜんっぜん機能しないんですけどぉー。ってゆーかせっかくテレホタイム使ってダウンロードしたのにぃー、超うざーい」といったバグレポートのメールなど送ろうものなら、開発者はロシア語の返信メール(20MB強、HTML形式)を返す恐れがあります。

アプリケーションが起動したら、メニューバー項目の右端近くを確認して下さい。ジグソーパズルのピースに見えなくもない微妙なデザインのアイコンが表示されているはずです。Rubiscoの拡張機能はすべてこのメニューから使用する事ができます。また、以下のようなキーボード操作によっても諸機能を利用する事ができます。

キーボード・ショートカット:
  • ウインドウの移動
  • コマンドキー + コントロールキー + 矢印キー

  • ウインドウのリサイズ
  • コマンドキー + コントロールキー + シフトキー + 矢印キー

  • ウインドウの半透明化/復元
  • コマンドキー + コントロールキー + シフトキー + Tキー

  • ウインドウをたたむ/広げる(Fold / Spread)
  • コマンドキー + エスケープキー

  • スナップバック・ポジションに設定
  • コマンドキー + コントロールキー + オプションキー + シフトキー + Sキー

  • スナップバック
  • コマンドキー + コントロールキー + シフトキー + Sキー

  • マークアップ・ウインドウに設定
  • コマンドキー + コントロールキー + オプションキー + Mキー

  • マークアップ・ウインドウを表示
  • コマンドキー + コントロールキー + シフトキー + Mキー

  • アシストメニューを表示
  • コントロールキー + F10キー

  • Rubisco 環境設定を表示
  • コントロールキー + F12キー


    既知の問題点・Q&A

    スナップバックした時に、使用していたメインのウインドウを最前面にして欲しい。

    …愛知県・輸送業(33)

    修正しました(Ver. 0.65)

    Rubiscoのメニュー項目が英語で表記されてしまうのですが?

    …福岡県・税理士(37)

    将来のバージョンで修正予定です。文言が変わるたびに「システム環境設定」でキーボードショートカットの割り当てを行って頂くご不便をおかけしてしまうので、少なくともベータ段階では日本語表記にする予定はありません。それ以前の問題として、コマンドの英語の文法が怪しかったら修正案をメールして頂けるとありがたいですプリーズ。

    CocoaアプリケーションなのにRubiscoの機能が有効にならないものがある。

    …山梨県・自営業(41)

    ヘチマさんのアドバイスにより修正できました。感謝。

    Rubiscoは問題なく読み込まれてメニューバーにダサいアイコンが表示されるが、キーボードショートカットによる操作が一部機能しない。

    …東京都・予備交講師(36)

    最近の機種をお使いの方は、FrontRowのキーボードショートカット(コマンドキー + Escキー)が、RubiscoのFold/ Spread機能のキーボードショートカットと重複していますので、いずれかを変更して下さい。将来的にはRubisco側のキーの組み合わせを変えるかもしれません。
     また、それとは別に、CotEditorやXcode等、ユーザにキーボードショートカットのカスタマイズ機能を提供しているアプリケーションで、Rubiscoのキーボードショートカット割り当てが有効とならない問題が発生するようです。もちろんこれはRubisco側の不具合であり、対象アプリケーションの作りに問題があるわけではありませんので誤解なさらないようお願い致します。現在、対応方法を検討中です。
     暫定対応策として、後述するシステム環境設定を使用したキーの割り当てを行う事で、これらのアプリケーションでもRubiscoの機能を利用できます。

    Rubiscoのキーボード・ショートカットが複雑すぎて押しにくい。指がつりそうになる。そもそも「ド」と、一オクターブ高い「レ」との間で指が届かない。

    …岐阜県・ピアノ講師(32)

    後半のピアノの相談については知りません。ただ言えることは、鍵盤に置く手はそっと卵を包むように、そしてできるだけ余計な力は抜いておくべきだと言うことです。前半のキーボード・ショートカットについて少々説明を。
     Rubiscoのキーボードショートカットが一般のアプリケーションのそれらと比較して複雑なのは、当然、できるだけキーの組み合わせの重複を避けるためです。
     Rubisco側のキーボードショートカットは、アプリケーションが本来持っているそれよりも優先度が低いため、キーの組み合わせが重複してしまうとRubiscoの機能はメニューバーからしか実行できなくなってしまいます。つまり、ウインドウを移動させるためにメニューバーにマウスカーソルを移動させるというサイケデリックな結果をもたらします。
    「システム環境設定 → キーボード → キーボードショートカット」でお好みの設定を割り当てる事により、お好みの設定にカスタマイズする事ができます。

    "Fold"中のウインドウに対して、Rubiscoの機能を利用してウインドウの縦サイズを拡大すると、タイトルバーの下からわけのわからない白いものがでてくる。

    …岡山県・農家(51)

    修正しました。

    メニューバーからの選択やキーボード・ショートカットの他に、もっと直感的に"Fold / Spread"する操作方法が必要ではありませんか?

    …宮城県・ハンドルネーム貴族さん(21)

    同感です。現在、重要課題として検討中の項目です。実現の目処が立った段階で何らかのお知らせをしたいと思いますので、毎週水曜日発行のメルマガを読み逃さないようにして下さい。

    bicoid.com発行のメルマガがあると聞いたのですが?

    …和歌山県・建築士(55)

    そんなものは発行されていません。

    かぜぞくせいのポケモンに勝てますか?

    …兵庫県・ハンドルネーム「けんちゃん」(41)

    楽勝で勝てます。

    FinderやiTnunesが対応してないのは残念です。

    …大阪府・住職(48)

    確かに残念です。特にFinderについて言えば、多くの方にとって、ウインドウの位置や大きさを操作する必要性を最も強く感じるアプリケーションはFinderであるはずですので(逆に言えば、iMovieやiDVDのウインドウをキーボードで操作する必要なんてほとんどありません。せっかく対応していますが)。
     しかしながら、次期Mac OS X "Leopard"では、Finderのツクリが根本から刷新されるという噂もありますので、期待して待つのも一興かと思います。Cocoa化の可能性はそれほど高くないのではないかと個人的には諦めていますが……。
     また、Finderに愛想が尽きた方は、同種のアプリケーションであるシェアウェアのPathFinderを利用したり、何か大切な思い出をひとつ失ったような表情でターミナルを使うのも良いのではないでしょうか。

    スリーサイズを教えて下さい。

    …北海道・フリーター(26)

    なんだか恥ずかしいな……(赤面)。17、11、26.5です。それぞれ、自宅のiMacの液晶サイズ、普段持ち歩く財布の長辺の長さ、最近買った靴の大きさです。あと、関係ないですけれどかなり深爪です。詳細はメルマガを参照して下さい。

    bicoid.com発行のメルマガはどこで登録できますか?

    …島根県・教師(27)

    発行していませんし、発行の予定もありません。


    免責・注意事項

    当ソフトウェアにより発生したいかなる損害に対しても、作者は責任を負わないものとします。勝手ながら。

    Rubiscoは現在ベータ版として提供させて頂いています。これはつまり、当ソフトウェアが、皆様のコンピュータで常用して頂くために必要と思われる十分な動作検証が為されておらず、開発者が思いついた機能を次々と実装しただけの状態であるとご理解下さい。
     ファイルの消失・離婚訴訟の泥沼化・火災の発生等の致命的な不具合は発生し得ないはずですが、心配に思われる方はあらかじめ重要なデータを定期的にバックアップし、結婚記念日を手帳にメモし、部屋に消火器を用意しておく事をお勧めします。
     また、Rubiscoが利用している、InputManagerを利用したアプリケーションの機能拡張方法は、OSのバージョンとの適合性が比較的シビアに問われるかもしれません。お使いのOSをアップデートする際には念のためにRubiscoをアンインストールしておく事をお勧めします。