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091129:0058
などという文章を書くたびに、自分の年齢は本当に31歳だったろうか、とすごく不安になる。別に低く見積もりたいわけではなくて、要するに28歳でも33歳でも違和感がない気がするのだ。 古くさい受験生みたいな話だけど、「書く」という行為(もしくはアウトプットという操作全般)は、記憶を強く印象づけるみたいだ。去年、家を買う時に、何通もの書類に自分の年齢を記述する必要があって、今ではそれを起点として年齢を数えるようにしている。もしこの去年の経験がなければ、今よりももっと、自分の年齢を思い出すための思考時間は長かったのではなかろうか。 ノベルスが出ていたので、貴志祐介の『新世界より』を買った。単行本が出版された頃からいつか読もうと思っていたのだけど、気がつけば講談社ノベルスになっていた。ただし、値段ではなく、冊数が減ったのが購入のきっかけ。本棚にもうほとんど余地がないのであった。 今のところ序盤だけど、この小説に関する事で一番感心したのは、「貴志祐介」が一発で変換できることえりの頭脳であった。 091128:1102
という具合に非常に扱いにくいテンションで書き出したものの、これまた何も予定のない土曜日。昨日は終電の一本前で帰宅し、家に着いたのは25時前であった。家の駐車場にかぼちゃの馬車は見えなかった。 091125:2349
昨日までとは変わって、一日中のんびりと暖かい一日。昨日の夜眠りにつく時に、「明日の朝、鳥のヒナのように、目が覚めた時に最初に見るものを意識しよう」と強く念じてから瞳を閉じたのだけど、その誓いを思い出したのが仕事を終えて19時を回った頃だった。不覚。 懺悔の思いからその場で深く瞑想に入り、「素数定理を応用する事でピアノの鍵盤中における黒鍵の割合を表現できないものか」としばし考えてみたものの、絶対に応用しなくてもできるな、とぼんやり思った。 091125:0053
CEREVO CAMが少し気になるけれど、その魅力が広告通りの機能性にあるのか、はたまたサイト全体に漂うバタ臭さにあるのか、じっと考えている。 久しぶりに書いて気がついた。「はたまた」って、春先に広島近海でのみ取れる架空の魚みたいな言葉だ。NHK総合あたりで、日曜の早朝、静かなナレーションで「はたまた漁」の風景なんかをやっていたとしても不思議ではない。 昨日、「ツイン・ピークス」と書くときに念のためWEBで検索したのだけど、その瞬間まで、僕の心の中ではこの単語はひと続きの「ツインピークス」だった。もっと言えば15年くらい前は「ツインピー・クス」だった。さらに深く言えば、僕がこの映画の象徴的なイメージ写真(誰でも知っている青白いあの顔)を頭に思い描く時、心のどこかには常にツインビーのBGMが流れている。 メールとカレンダーをGoogleで管理するようになって、いまさらながらiGoogleのカスタマイズに一時間くらい使った。世間の流行から40年くらい遅れている気分。皆がTwitterに飽きた頃に、僕はようやくツインビーをクリアするだろう。 というわけで、飽きるまではiGoogleをデフォルトページにしてみよう。 091124:0557
そういえば土曜日は、入浴中に1時間くらい眠って、目が覚めたら体の芯まで冷えきっていた。洗面所でかがみを覗き込むと、ツイン・ピークスのような顔の男性が立っていた。 今のところChromeにはほとんど興味がないけれど、Chrome OSにはちょっと興味がある。 091123:1631
091123:1415
経験から言って、こういう日には、実は参考書でも開いて勉強するのが一番有意義なのだけど、どうも頭が重い。犬がこちらを見て「いやいや、わかります。わかりますよ」と言っている気がした。 091122:1204
13時半に、赤ん坊を連れて京都から奥様の弟夫婦が来宅。京都からだと車で一時間半くらいかかるらしい。生まれた赤ん坊の話や、壊れた車のクラクションの話。京都といえば、年末に木下大サーカスが京都の伏見に来るらしい。楽しみ。 夕方、杉尾氏から電話があったので折り返してみると、奥方と近くまで来ているので時間があれば会えないか、との事。山本の駅前まで迎えに行って、弟夫婦と入れ替わるタイミングで来宅。 091121:0847
購入して約2年になる奥様のiMac、数ヶ月前からDVDドライブの調子が悪い。読み込み時には問題ないのだけど、書き込みを行うと家中に空襲のような不吉な音が響く。僕などは思わず竹槍を探して身構えてしまうのだけど、二重の意味で効果がないだろう。 iMacの修理価格を調べてみると、故障部位によって差異はあるものの、Appleのサポートページに記載された相場は5万円弱。高すぎて竹槍が届かない。では自分で換装してみるか、と同型のドライブを物色してみたものの、そもそも僕は「では自分で換装してみるか」などと安易に発想してはいけない技術レベルである。「では自分で」あたりまで、なるべく自然を装おった口調で書いたけれど、既にかなり無理したせいで指が震えている。 しかしである。多くの人は分かれ道に差し掛かった時、より簡単な方、傾斜のなだらかな坂道を選ぼうとする。僕は違う。常に自分に厳しくありたい。常にリスクを背負って生きていきたい。何かを手に入れるために別の何かを失うことを躊躇いたくない。心の底からそう思ったので、わりと早い段階で修理も換装も諦めて外付ドライブを探す事にした。 Macに公式に対応していて、現在出回っている外付DVDドライブは、そう数は多くない。というよりもほとんど存在しない。絞り込むまでもなくロジテックのLDR-MA20FU2/WMかLDR-PMD8U2が候補になった。僕自身の所有物であればMac公式対応の有無などにはこだわらないけれど、なにしろ今回の対象は奥様の所有物なので慎重を期す必要があるのだ。キーワードは無難、安全、保証、非ギャンブル要素。ちなみに奥様は僕と結婚した。 性格の異なる二機種を20分ほど比較検討した結果、せっかくなので今よりも大幅に性能の高い前者を選択。FireWireが利用できて(ケーブルも付属)、1枚のDVD-Rが6分程度で焼けるというのは魅力的であろう。 Amazonで商品を選択すると、「この商品は以下の店から発送致します」みたいなメッセージがあった。ふとその店名をクリックしてみると直売店のページに移動し、販売額が10,880円だった。Amazonの売値より3000円くらい安い。「うへー」と思い早速購入手続きを取ると、翌日の夕方には届いた。素敵。 091121:0123
22時前に帰宅すると、まだラピュタは崩れていなかった。 以前誰かに言ったけれど、『魔女の宅急便』のラストで魔女のキキが書いた手紙の文字が、思いっきり2バイト文字……というか日本語なのが、ちょっとへこむ。世界観的に。 あと、よく指摘される事柄ではあるけれど、この『天空の城ラピュタ』に関して言えば、トーストの上に踊る目玉焼きと、ドーラが喰いちぎる肉が一番の見所であろうと思う。そしてまた、最後の滅びの呪文、手を重ねてから唱えるまでの短い時間にどうやってパズーに教えたんだろう、と不思議な思いがする。教える過程で声に出してしまったら発動するのでは。まさか、あの緊迫した場面で逆さ読みか。あるいは縦書きか。 アニメという分類で述べるならば、藤子不二雄作の『パーマン』にて、額をくっつけたコピーロボットとオーナーとの間で、両者の思考が無限ループしない現象と併せて、僕がずっと疑問に思っている部分である。 二週間ほど前から、娘が「隣のトトロのトトロのトトロはいい天気〜」という宗教歌のような深みと響きを讃えた歌をうたっている。映画『となりのトトロ』はまだ見た事がないはずなのだけど、娘と息子とチワワを指して、奥様が「大トトロ中トトロ小トトロ」と読んでいたのが耳に入っていたのだと思う。 091119:0058
どこかの国の憲法のように、回りくどくて平和な一日。電車の中を見渡せば、昨日で懲りた多くの会社員が、コートを着ていた。 22時前後から、村上君がiChatに現れたので、久しぶりの会話。途中で杉尾氏も加わり、結局ウインドウを閉じたのは24時を回った頃。やはり政治と平和、そしてこの国の未来に関する話となると、会話に終わりがない。 091118:0113
Podcastの#08をアップデート。「……いったいアンタらは何時間喋っているのだ」と指摘されたならば、「約五時間」と即答。 091116:2346
昨日に引き続いてPodcastの#07をアップデート。話題も引き続いてBUFFALOのハードディスクの事。 ものすごく軽いスタンスで話を運んでいるので、企業の名誉その他諸々のために付け足しておくと、Mac OS X 10.5.7アップデートによってこのハードディスク非認識問題は解決しています。 091115:2017
Podcastの#06をアップ。 後半の会話の内容はMacユーザの方以外にはさっぱりわからない話だと思うので注釈しておくと、Mac OS X 10.5.6アップデートを適用する事により、一部のバッファロー製HDDが認識できなくなった問題についての話です。悲しかったですね。 091115:1735
なにしろ収録したのが6月末の事なので、何を喋ったんだか自分たちでも良くわからなくなりつつありますが、Podcastを更新しました。要するにこの二日間が暇だったという事の証明。 091115:0956
25時半に眠って8時に起床。コーヒーを2杯用意してトーストを食べた。息子が、部屋の中を走って奥様に飛びつこうとして転び、唇と口の中から血を流した。ものすごく痛そうではあるけれど、ふだんから泣き虫なのであまりリアクションに差がない。 昨晩久しぶりに火をつけたお香の匂いがまだ部屋の中に漂っていて、中くらいの音量でネパールの民族音楽などかけていると、その空間の中でアイロンをかけている自分に違和感を感じる。時々スプレーの音。 091115:0024
昼過ぎに一人でコーヒー豆を買いに出かけ、クリスマスケーキのパンフレットをもらった。店の駐車場の裏手にとてもセンスの良い洋風の一戸建てがあって、いつも通りがかるたびにそのわざとらしさのない佇まいに感心する。古びた赤いポストの側面に、摘み残された山葵みたいな色のバッタが息をひそめていた。 帰宅してくつろいだ後、内蔵ハードディスクのうち15GBを占めていた写真をいったんDVD-Rに保存し直した。メディアとしてあまり信用できないけれど、一枚あたり4.7GBと言えば、はじめて親に買ってもらったPC-9821の内蔵ハードディスクよりもずっと多い(はず)。改めて信じられない思いがする。 091114:1545
土曜日。午前中に、注文していたソファが届いた。てっきり自分で組み立てるものだと思っていたら、クロネコの人々が全てやってくれた。先日リビングの棚を頼んだ時と同様に、梱包材や廃品はすべて持ち帰ってくれてありがたい。 子供たちがソファに飛び乗ってぴょんぴょんするので、「ぴょんぴょんするのはやめなさい」と注意し、二人がいなくなったのを見計らってぴょんぴょんしてみた。楽しい。 9時半から歯医者の定期検診に出かけ、そのまま駅前のガス製品のフェアで家族と合流し、ガスファンヒーターを買った。11畳用で3万円くらい。僕は知らなかったんだけど、いま家にあるガスファンヒーターの調子が良くないらしい。 091113:0721
社用で三田までを往復して帰宅。これまでに三田を訪れた事なんて数えるくらいしかないので、たとえ夜であっても道中の景色が面白い。 21時過ぎに帰宅すると、子供たちは既に眠っていた。奥様がむくりと起きだしてきて(「むくり」と口に出したわけではない)、さんまの煮付けを温め直してくれた。朝からとても重い天気だったけれど、雨は降らなかった。従って改札を抜けるときに足を滑らせる事もなく、僕は日々成長する自分を頼もしく実感するのであった。 091112:0035
朝からわりと激しい雨。ビニール傘に打ち付ける大きな雨の雫を内側から眺めていると、どこかのシェルターに避難した最後の人類のような気がした。 しかし、もちろんそうであってはならない。少なくとも土曜日に我が家にソファが届くまでの間は、人類は存続しなければならないだろう。最低限、ソファの在庫管理の方々や、運搬業者さんは生き残っていてもらわなければ困るし、彼ら彼女らがきちんと仕事をこなすためにも、ご家族と友人の健康も保証されなければならない。また、当然にその思いは彼ら彼女らを取り巻く親類縁者先輩ライパル弟子ペットも含めてのものとなり、結局僕は計らずも全ての生命の平和を祈っていることになるのだ。なんと慈愛に満ちた人間であろうか。 といった事を考えながら歩いていると、改札を抜けるときに足が滑って転びそうになったので、明日からは気をつけようと思った。 091110:2238
仕事を終えて建物を出たら、しっかりと雨が降っていて驚いた。驚いているのは僕一人のようで、道行く人は皆真面目に傘をさしていた。iPhoneを手に取ったものの、何を聞けば良いのかよくわからなかったのでPolarisを再生した。僕に取ってPolarisは、何を聞けば良いのかよくわからない時に聴く音楽である。そういった意味ではフィッシュマンズとはずいぶん遠い距離にある。たとえば、鞄の中を探せばちゃんと折り畳み傘がある、そういった信頼感を僕は後者に期待している。屋根の続くかぎり壁に寄り添って歩きながら、ゆっくりと傘を広げる僕。 帰りは昨日行き損ねた西宮へ。僕は人ごみは極力避けて生活しているので、こうした場所を訪れるには平日の雨の夜がうってつけであった。まだオープンして一年にしかならない商業施設には、おもてなしの空気が空間中に濃密で、輸入雑貨の店を見て回るだけで一時間くらい費やしてしまう。 そういえば、先週末あたりから、昼休みには焼き物に関する本や、永坂嘉光さんの写真集なんかを立ち読みしている。どちらも仕事を再開する時間を忘れるくらいに面白い。 091109:2159
月曜日、早めに仕事が終わったので、展示品のソファを眺めるために西宮へ寄って帰ろうかと思ったのだけど、梅田の駅の改札を通り過ぎたタイミングで気分が変わり、直接帰宅した。 奥様が夕食の準備を整えてくれている間、小さなガラス瓶のアクセサリーを息子が割ってしまった。危ないから触らないようにと前から言ってあったもので、いつもは手の届かないところに置いてあるのだけど、どうやらここ数日間油断していたらしい。 ほんの五センチくらいのガラスの瓶で、青色に着色された液体と水との間で、小さなイルカの人形が揺れるやつだ。奥様が子供の頃に、祖母に買ってもらったものだと聞いた。息子はあまり反省した様子がなかったので、「ミナトの大事なものもひとつ壊すから、持ってきなさい」と言った。奥様は気にしなくていいからと言って笑った。 二十年くらい小さな瓶の中に揺れていたイルカは、外の空気に触れるとすぐに乾いてしまった。綺麗に拭き掃除を終えると床の上には何も残らない。水も油も、ガラスのかけらも。 091108:1510
朝から地域の自治体で周辺の清掃。駅への北側の抜け道で、蔓ののびた植物をカマで切ったり、落ち葉をまとめたり。 Knocks 0.96の右クリックジェスチャ(仮称)については、まだ発展途上という気はするのだけど、なかなか可能性のある機能だと個人的には思う。デフォルトで用意しているSafariのタブ操作等、どなたにも十分有用と思えるはず。 091108:1056
Knocks 0.96がリリースされました。変更点は下記。 右ボタンジェスチャを説明します。これは、対象アプリケーションがアクティブな状態で、「マウス右ボタンのダブルクリック後、そのまま上下左右にドラッグする事により発動するアクション」の事です。アクションは今のところキー入力に限定していますが、割当自体は様々にカスタマイズ可能です。お試し頂いて色々な意見を頂けると嬉しいです。 これまでのKnocksをご利用頂いていた方で、Knocks 0.96起動時にエラーが表示された場合(たぶん出ないと思うんですが)、ホーム/ライブラリ/Application Support/Knocksを削除してから再度、起動してみて下さい。 091107:2221
そうこう言っているうちに、Knocks 0.96のコードが完成。見た目も内部も大幅に変わっている(イメージ的には40パーセント増量)ので、ドキュメントの改訂とローカライズが地味に大変である。 このサイトの主なファン層である多くの女子大生の方々から期待されている、例の先生のインタビューも収録されるので、その編集も含めて結構な作業量。明日中にリリースできればと思います。 091107:1641
予想外に早く注文していた荷物が届いた。二行三列の棚。オートフィルタは使えない。サービスで業者さんが梱包材を持ち帰ってくれたので、とても助かった。 床を掃除して、四人でおもちゃと本を並べ替えて、部屋も少し模様替えした。おやつの時間にはもうすっかり部屋になじんでいる。比較的すっきりとして心地良い。 そうしたわけで三時間ほどプログラミングしていたら、こちらも予想外に早く次期バージョンのKnocksが固まって来た。ドキュメントの整備ができれば明日くらいにはリリースできる気配。 091107:0906
8時に起床。意識が混濁した頭で、布団に横たわったままリビングに置かれたクリスマスツリーを眺め、「もう11月も終わりか……」と感傷に浸っていたけれど、まだ始まったばかりだった。 午前中は買い物へ行き、午後は宅配を待ち、夜はKnocksを書く予定。 091107:0025
和歌山で読み始め、その後は入浴中に一日数ページずつのペースでゆっくり読み続けて来た『蓼喰う虫』を読み終えた。ちなみに僕は日常的に、風呂場には二冊以上の本とiPhoneを持ち込む。 なぜ十年ぶりに読み返そうと思ったかといえば、僕が、小説の魅力の多くはその終わり方にあると思っているからであり、そしてまたこの『蓼喰う虫』という物語の幕切れがとても印象的だからである。内容はさっぱり忘れていたけれど。 人によっては「え? ここで終わり?」と思うかもしれないけれど、谷崎潤一郎さんがご存命であれば「……ここ以外のどこで?」と答えられるはず。それくらい最後の一文は鋭く、的確に、何か得体の知れないものをえぐり出している。 また十年後に読もう。 091103:2213
パジャマを着た妖精二匹はけらけらと笑いながら階段を飛び跳ねているので、それ以上の会話をあきらめ、仕方がないので午後からアイロン台を買いに行こうと考えていたら、珍しく新婚の杉尾氏から電話があった。近くを訪れるので、立ち寄っても良いか、との事。結婚式以来なので面白そう。 川西の阪急百貨店地下一階で待ち合わせ、気持ちの良い天気の下を僕を含めた三人で15分ほど歩いて来宅。奥方は、披露宴で見かけた時よりも気さくで親しみやすい人柄が良くわかった。杉尾氏は、披露宴で見かけた時よりも二週間分老けている以外はこれといって。 子供たちは二人の来宅が楽しかったみたいで、壊れたアイロン台の事も忘れた様子で三時間くらいはしゃいでいた。僕もはしゃぎはしたけれど、壊れたアイロン台の事は決して忘れなかった。もしもアイロン台が戦争の抽象であるとするならば、僕たちは簡単にアイロン台の事を忘れ去る事が出来るだろうか? またそうあるべきだろうか? ひとつ言えるのは、たぶんアイロン台は戦争の抽象ではないという事実である。 二人を駅まで送り届けるついでに、新居が立つ予定の土地を見せてもらいに行った。車で20分くらいの距離のちょっとした高台にあって、そもそも二人は工事の着工に関する用事を持って、本日その場所を訪れていたのである。周りには比較的新しい家が立ち並び、ずっと遠くの夕焼けが綺麗に見えた。わりに角度の厳しい傾斜を登るときに杉尾氏が「気をつけないと腹こするで」と言った。僕はとっさに、めいっぱい背をかがめた猫を思い浮かべた。 091103:1108
週明けの長い月曜日を抜けるとそこは祝日だった。 5時に起床。コーヒーを二杯用意して、自室でプログラムを組む。昨日までに頭の中で描いていた設計が、きちんと機能するか、サンプルを組んで検証の時間。90分くらいかけてテストした結果は、ほぼ完璧。次のKnocksは面白いことになりそうなので、2週間くらい時間をかけて土台をしっかり作りこむ事にする。 ここ一週間のアップデート・ラッシュにお付き合い頂いたユーザの皆様、ありがとうございます。 二日前のこと、僕の両親が夕方とつぜん来宅し、59個の柿を置いていった。和歌山の家の畑で、植えたまま放置している木になったものらしい。なんという数。59といえば安全素数である。 091102:0715
23時半に眠って5時過ぎに起床。トーストを焼き、卵3個分の目玉焼きを作って食べ、2杯目のコーヒーを持ってコンピュータの前へ。「大人の階段あがる」という歌詞は、おそらくコーヒーをこぼさずに二階へ上がる技能を有したことを意味する。自画自賛はあまり格好の良いものではないけれど、31歳の僕がそれに当たる。 Knocksの次のリリースはどんなに早くても一週間以上先の予定。ここからの数日間は、大幅に機能を追加することが技術的/時間的に可能か、検討に入る。 091101:2235
何度見ても、リニューアル後のTHE 世界遺産はヘンである。タイトルからしてしっくり来ない。 この番組については、誰がなんと言おうと、僕はダントツで緒形直人のナレーション時代を推す。彼のナレーションに当時は結構批判があったみたいだけど、あのたどたどしく、家の前の地面に子供が引いたチョークのように、しっかりと感情が込められた声は、それはそれで耳に残る心地よい響きであった。 ふと思うのだけど、あの当時の「世界遺産」を「THE 世界遺産」で取り扱えば良いのではなかろうか。何かの間違いで、板東英二と黒柳徹子も合流したって構わない。 091101:1629
土曜日は昼頃に村上家の奥さんと一歳半になる息子さん(通称ヒロT)が来宅。昼食に芋ご飯とシチュー(自称)を食べ、公園へ散歩したり絵を描いたりしながら、皆で延々、この日一緒に来る事ができなかった父、村上君の悪口を言い合う楽しいひととき。 19時くらいになって、用事を済ませた村上君が訪れたので、モスバーガーを買って来て一緒に食べた。もちろん僕たちの心にはまだ一抹の優しさが残っているので、この時間までに彼に関する二千八百余りの悪口を述べていた事は告げなかった。 一家が帰宅した後、娘が僕に「どうしてヒロキ君はヒロTって言うの?」と尋ねたので、「……DJという人種は、生まれながらにして二つの声を持つんだ」とよくわからない返事をしておいた。「僕が適当につけたニックネームだよ」と答えるよりは、世界観があって良いと思った。「一歳半のヒロキ君が、いつからDJなのか」という問いには答えていない。 091101:0957
寝すぎた。23時くらいに眠って8時半に起床。 「プリキュアを見る」と口にして布団を飛び出した娘がテレビの電源を入れると、映し出されたのは第41回全日本大学駅伝対校選手権大会だった。そういう事もある。 娘の表情はあまり残念そうに見えなかったのだけれど、テーブルについた奥様曰く、「アカネはあんまりプリキュアに興味ないんだけど、幼稚園で他の子と話を合わせるために見ているみたい」との事。日曜の朝に飲む紅茶はいつもより澄んでいる。多かれ少なかれ、人は皆それぞれの孤独と悩みを抱えている。 |
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