081031:0032

新居に回線が引かれるまでの間、どうにかビットの海で皮膚呼吸を続けるために、以前からやや気になっていたワイヤレスゲートに入会した。おかげでマクドナルドのコーヒーなら一口含んだだけで産地までわかるようになっ、ていません。

優先度の低いニュースサイト等をほとんど見ていないせいで、世の中の動きにもなかなか疎い。仕事場の方から、エキスポランドが民事再生ナントカを申請した話と、首相がホテルのバーに通っている事を批判された話を聞いた。最新の知識ってそれくらいだろうか。泣かせたいんですか(←泰葉さんの件はそれなりに掴んでいるらしい)。

僕も奥様も、リビングのレイアウトについて何も考えていなかったせいで、未だに配置が適当なのだけど、コンピュータの置き場所だけは僕のアイデアで初日から確定していた。訪れる人みんなに「ねぇ、この部屋全体と比較して、どうしてそのパソコン周辺だけ、完璧なの?」と温かな言葉を冷ややかな目線で指摘される。今度尋ねられたら、「僕は苺を最初に食べるタイプだからです」とでも返事をしよう。

電車の中でも、昼休みの間も、頭の中でずっとPat Metheny GroupのThe Way Upが鳴っている。いつも、曲のどこかで何かが震え始める。


081030:0057

引っ越しを終えて数日が過ぎた。新居は今まで住んでいた家と比較して2倍くらい広くなっているはずで、その広さをはじめに実感したのは、家中のフローリングにワックスをかけている時だった。嬉しい気持ちはもちろんあるけれど、どこか寂しい気持ちもある。

引っ越しの当日、僕の提案で、これまで住んでいた小さな住居の前で写真を撮った。築年数が僕の年齢と同じ建物だから、相当、昭和な写真だ。それから、僕の奥様の提案で、その写真を手紙に添えて大家さんの娘さんに差し上げる事にした。顔を見かけるたびにうちの子供たちに毎日のように話しかけて下さった、大家さんと同様、優しい人だ。手紙には「皆さんに見守られて、とても楽しく生活する事ができました」と奥様が書いた。

翌日、娘さんから僕の奥様にメールが届き、彼女はその文面を僕にも見せてくれた。「……いつものくせで、外を通るときにはつい二階のベランダを見上げてしまいます。手紙を読んで母が泣いてしまいました」とそこには書かれていた。

通り過ぎて初めて気がつく事がある。日曜日の僕は、揺れるカーテンの影に自分を重ねながら、そんな事をずっと考えていた。ワックスの事をどこかに置き忘れたまま。


081026:0057

朝6時に起きて、一人で新居のワックスがけ。今の家と違ってフローリングだらけなので、心も身体もワックスだらけになる。最初は塗り方の勝手がわからなかったので、まずは人目につかなくなる予定である洗濯機置き場の下になる辺りの床を塗ってみたのだけど、最終的に全部屋終わってみれば、洗濯機置き場の下あたりが一番上手だった。

昼からはカーテンレールを買いに行き、四人がかりで次々と簡易大工仕事。電動ドリルって、筆算と同じくらい画期的に便利だ。途中で朝日新聞の勧誘が来られたので、「申し訳ないんですが、我が家の誰一人として、そもそも新聞に興味がありません」とお引き取り頂く。

ご近所に挨拶周りをして、夕食後、また一人でワックスがけ。24時半になったのでローソンでゼリーを買って古い住まいへ帰宅。明日はいよいよトラックが来て引越本番。

どうなるかよくわかりませんが、もしかしたら次の更新はしばらく先にるかも。


081024:0058

雨が降る中を小走りで帰宅。肩口の湿ったスーツを脱いで食卓につくと、二日前から風邪を引き、生温いカルボナーラのような声になっている奥様が、料理を並べてくれた。メニューは鮭とか芋とか。

「昨日思ったんだけどさ……、あの駅からの道を通るの、これで最後なんだなって」僕が感傷的な何かを押し殺して言うと、彼女は「いえ、あなたは明日も通ります。川西の銀行まで電車で行くんでしょ」と返事。え、そうなんですか。と思ったけれど、僕は利口なので声に出さなかった。


081023:0000

早めに仕事を終え、20時くらいに最寄り駅に着いた。駅からの道をとぼとぼと歩いている時に、ふと「こんな時間にこの道を帰るのも、明日で最後なんだな」と思った。
 金曜日に有休を取って荷物を運び始め、週末の三日間で引越を終えて月曜日には新居から通勤する形になるわけだから、もし予定外の出来事がなにも起こらなければ、本当に明日しかここを歩く予定がない。

とても不思議な気がした。今歩いているこの道が、それほど遠くない将来、何の用もない、自分とは無関係なものに追いやられてしまう事が、どうにも僕の理解を超えている。子供の頃から数えあげてみれば、僕は父親の転勤を理由に何度も引越をしてきたわけだけど、きっとこれまでだって今と同じように、無意識のうちに日常的な何かを自分とは無関係な場所に置きっぱなしにしてきたんだな。そう思った。きっとその時々に淡く感じる程度の事はあったはずだけど、そうした思いを言葉や形にして手に取ってみた事はなかった。

しばらくぼんやりと子供の頃のことを考えながら、立ち止まって雨雲の下を低く飛ぶ飛行機を眺めた。轟音と小雨。ヘッドライトがガードレールに置き忘れられた傘を照らす。ふいに身体が浮き上がるような錯覚があった。ほんの一瞬だけ。

やがて僕はまたゆっくり歩き始めた。明日は友人の命日だなと思った。


081022:0002

先日、WEB上で複数の引越会社に一括見積もりができるというサイトがあったので、電話嫌いな僕はこれを利用する事にした。家財道具の種類と個数にチェックをつけて、名前と住所と電話番号を記入して、「電話での見積もりを依頼する」というチェックマークをオフにして送信してみた。すると「ご利用ありがとうござました」といった送信確認のページが表示され、「数日以内にお見積もりのメールが届きますのでご確認下さい」といった案内。

で、確かにメールは何通か届いたのだけど、その中で、ページから送信した引越予定荷物の内容に照らしてきちんと見積もりを出してくれたのは一社のみだった。残りの会社はすべて「お見積もり詳細は、ぜひお電話で」といった内容。それだけなら驚かないけれど、ものの数分もすると、じゃんじゃん携帯電話が鳴り始めた。いやいや、電話相談はオフにしたよ、オフに。

というわけで、5種類くらいの見知らぬ番号からの電話が鳴り止まなかったので、アドレス帳に登録していない番号からの着信をすべて拒否に設定した。それからも三日間くらいは鳴っていたけれど、さすがに一週間もすればほとんど着信はなくなった。普段から電話が鳴らない生活を送っていると、こうした場合に悩む事もなくパチっと関係をオフにできて、たいへん便利である。


081021:0012

月曜日。眠い。昨日5時間近く昼寝して、コーヒーを6杯も飲んで、午前4時近くまで布団の中で考え事をしていたのだから、眠くて当たり前という気もする。

昼過ぎまでモンスーンのように気まぐれな仕事の山を片付けた。夕方から夜にかけては石の上にも的忍耐作業だったので、「私は石だ。もしくは石だと思い込もうとしているただの人だ」と自分をだまし、20時あたりまで耐えきった。

帰りに大阪の地下を歩いている時、ふと天性の予言者としての能力が発現し、来週は引越で忙しくなるであろう事を見切るに至ったので、奥様への誕生日プレゼントを9日前倒しで買う事にした。


081020:0217

眠くならない。ぜんぜん眠くならない。5時間近く昼寝して、コーヒーを6杯も飲んでいれば当たり前という気もする。

本棚を整理して、段ポール箱を5.5個こしらえた。まだ押し入れの中に重い本が並ぶ。どうしたものか。
 僕は数年前にこの本棚が溢れるまで、中学生の頃から極力、好きな本をハードカバーで買ってきたので、こういった時に非常に困る。前の引越の時には、お祝いと見せかけて、裏表紙に著者の偽サインを書いて友人に送るという手法も用いて難を乗り切ったのだけど、年を経るにつれ目に見えて友人も減ってきているので、同じ手は使えまい。

という辺りまで書いて、このサイトではぜんぜん触れていなかった事に気づいた。今度の週末に引越をします。まだプロバイダ等何も考えていないので、10月26日からかなり長期にわたって更新が途絶える可能性がありますが、いくら遅くてもクリスマス前くらいには、鈴の音を鳴らしながら舞い戻る予定。いや、そんなにのんびりしていると仕事ができないんだけども。

さて。寝る前にコーヒーを飲もう。


081019:2350

土曜の夜、「世界ふしぎ発見!」を見ていたら、いつの間にか自分が回答席に座っていて、VTRに入る直前の「不思議、はっけん!」の台詞を、なぜか同じく回答席に座る博多華丸さんが担当していた。最後のミステリが出題されるまでの間だけが二時間を超える長篇映画のように長く、「いくらなんでもこれはおかしいな。次の番組の収録に影響が出てしまってはまずい」とマネージャを探すあたりで目覚めた。テレビも部屋の電気もついたままの、午前2時の自宅だった。畳の上で不安定な横向きに眠っていたので、非常に首が痛い。歯磨きをしてテレビと部屋の電気を消して、そのまま就寝。

日曜は8時に起きて、「ごろんごろん」と口に出しながら布団の上を転がっていたら、10時になった。昼食を終えて子供を寝かしつけていたら、そのまま17時まで眠っていた。眠り過ぎである。今度は夢を見なかった。

部屋の荷物を片付けながら、極力不要なものは捨てようと考えてDVD-Rなどをコンピュータにセットしてみるのだけど、僕自身のピクシーのような悪戯好きの性格が災いして、タイトルを見ただけではDVD-Rの中に何が入っているのか、さっぱり思い出せない場合が多い。ちなみにこの写真のDVD-Rに収録されているのは、ずっと昔に仕事で使っていたAdobe Illustratorのファイル数種と、なぜかMac OS 9用のiCab。


081018:0940

日付が変わる頃に帰宅し、目が覚めたのは8時半。枕元で子供が「ててを探すの」とiPod touchを振りかざすので、CoverFlow表示にして手渡す。いつも「Living in the Material World」と「ALL!!!!!!」のアルバムカバーを探すまで納得しないのだ。


081016:2332

比較的早めに仕事を終え、梅田の紀伊国屋で迷子になっている時に、アルスラーン戦記の新しいのが出ているのを見つけて購入。中学生の頃、地元の友人であり宝塚市個人的文化庁長官である林君に第一巻を借りて以来、なんだかんだで新刊が出るたびに買い続けているのであった。毎回、登場人物がほとんど老けていない事に驚く。設定がわからなくなるたびにWikipediaを参照。

風邪は少しだけマシになり、かけ算の8の段までスラスラ言えるようになった。そういえば、年末に4歳になる娘が、勝手に本を読んで、勝手にカタカナを覚えた。「すごいね」と褒めると「そうでもないよ。エンジンは誰がいるところ?」と返事をする。「……わからない部分には、おおむね小人がいると思えばよろしい」と僕は教える。


081015:2223

インターネットの回線を、ADSLから光に替えようかと色々調べてみるものの、しばらくそうした事情から遠ざかっていたせいか、どういった選択肢から何を選べばいいのか、さっぱりわからない。こうなったら全人類の裏をかいて、テレホーダイにすべきか。「あいつだけいっつもチャットに現れるのがおせーんだよなー」みたいな展開。ついでにポケベルも持てば良いのか。ポケベルが鳴らなくてを歌えばいいのか。

家族のうち奥様以外が全員風邪を引いて、閉園間際の動物園みたいにぐったりしている。「この風邪薬、コーヒーの前に飲んだら駄目?」と、元医療関係者であるところの奥様に尋ねてみたところ、「いいんじゃない? 私はどんな薬でも、ファンタとかミルクティーとかで飲んでたし」との事。本当だろうか。


081013:1805

昼食を外で買って、上の子供による提案で、広い公園のベンチで食べた。ブランコで遊んでいた子供たちが砂場の近くまで帰ってきた姿を見て、奥様が慌ててそれから目を背けるようにして「ごめん、アレ取って下さい」と騒いだ。なんの事かと子供を見直してみると、全身にびっしりと、いわゆる「ひっつき虫」と呼ばれる実をつけていた。「私は細かいものの集合体が駄目なの。じんましんが出ます」と改めて奥様の弁。細かなものの集合に関して言えば、小銭とレゴと愛についてのみ、ぎりぎりセーフらしい。米粒も「極力意識しないようにして食べている」とのこと。

さて、そのひっつき方がどれくらいすごかったかと言うと、途中から数えただけでも実が全身に60個以上。かなり強い力ではがさないといけない。後から自宅で調べてみたけれど、花の色と実の成り方からしてアレチヌスビトハギのように思える。


081012:0135

長考中。

奥様が実家から帰ってきたので、家に着いて扉を開いたら、「おかえり」と言い合った。松本引っ越しセンターが倒産した話と、三浦元容疑者が自殺した話と、洗濯物を室内に干すことへの根源的疑問についての話をした。より詳しく述べるならば、僕が一方的に話をして、奥様が一方的に「あらそう」という表情をした。

近頃いろんな人といろんな話をする。総じて思うのは、自分の能力やバランス感覚を把握している人と、把握していない人と、勘違いしている人と、興味がない人がいるなぁという事。ちなみに洗濯に必要なのは、洗濯物の量と天気の把握である。


081005:1346

4時に眠って10時に起きた。雨が降っていて部屋の中は薄暗い。

良いニュースがひとつ、悪いニュースがひとつ。もしあるゆる物事のプラスとマイナスが、足し算で打ち消し合えるのだとしても、僕はそうい った手段を選択しないだろう。皆、そういった経緯で生き続けているように思う。


081003:0149

今更ではあるけれど、昨日の発表会の様子を知って、やっぱりドラゴンクエストは偉大だと思った。音楽を聞くと勝手にわくわくするパブロフ。

とか言いながら、僕は結局プレイステーション2を買わなかったので、前作はやっていないのだった。あと、偉大と述べたドラゴンクエストも、シリーズの「6」についてはカケラも思い出せない。


081002:2351

WEBサイトに掲載されていた広告に、「ガムで門倉コントロール?」というキャッチコピーの文字が見えた。意味がわからん。ハテナひとつじゃ足りなさすぎるだろう。だいたいガムなんて噛まなくても門倉投手は比較的、制球力を持つタイプでは? と、完全に知ったかぶりをしつつよく文字を見たら、「門倉」ではなく「間食」だった。なるほど。


081001:2205

ハードディスクの残り容量が800MBを切った。信じられない。僕は自分が信じられません。iPodの空き容量の方が数倍大きい。

ずいぶん早く帰宅したので久しぶりにテレビを付けてみたら、首相が変わっていてびっくり。おいおい、細川首相はどこ行ったんだ? ってそれはさすがに嘘。一時間くらい真剣に見てみたけれど、なんだか本当に、面白い番組って少ない。

年末には四歳になる娘の口調、動きその他が、主にパタリロに似ているという意見で、奥様と頷きあった。


081001:1950

18時過ぎに異常におなかが空いたので、産卵期の鮭のように、迷う事なく仕事場からまっすぐに帰宅。

padmaさんがiPhoneのクラッシュについて悩んでおられるのを見て、携帯電話からコメントを書いたのだけど、しばらく経って訪れてみても反映されておらず、不思議に思いながら帰宅後にMacからもう一度同じコメントを書いて「送信」してみたところ、「管理者の承認待ち」とかそういったステータスで、きちんと前回のコメントも残っていました(^ ^)

……ああ、恥ずかしい。死にたい。この空腹を満たしてから死にたい。「拡張子って、三国志の終盤に出てくるアレですか?」とかと同じレベルの無知さ。慣れない事はするもんじゃなかった。個人の運営されている掲示板への書き込みなんて、ここ10年くらいほとんどした事がなかったせいで、そのような近未来的な仕組みに疎かったのでした。

というわけで、きちんと削除されてしまう事を願いつつ、大根を食べています。


081001:0113

仕事であれプライベートであれ、プログラムを作っていると、その作業の一部を効率化するために、別の小さなプログラムを作りたくなる場面がよくある。その発想がどんどん根元まで辿っていくと、あらゆる作業を中断して、まず最初に生涯を賭してコピーロボットを作るのが先決ではないかという気がしてくる。

久しぶりに洞窟を掘っています。

● Copyright (C) 2001-2008 Nobuyuki OKAHISA All Rights Reserved. ●